地域とその諸問題を理解し、専門的知識を修得する3つのプログラムがあります。 自分の関心に合わせて1つのプログラムを核として学びながら、他のプログラムも横断的に学修し、総合性や統合性を担保します。
人と自然の共生プログラム
キーワード:持続可能性/生物多様性/農林水産業/資源活用/食文化/防災減災
人と自然の共生を念頭に、地域課題を解決する。
複雑化する地域課題を、水・土・生物、衣食住・文化、産業・政策などから多面的に分析し、具体的な解決策や戦略案を発信する「人と自然のゼネラリスト」を育成します。
プログラムの特色・教育目標
「自然の恵みと厳しさ」「人の暮らし」を一体的に考える。
座学、ワークショップ、野外実習などを通じて、地域課題を総合的に分析し、解決する力を身につけます。衣食住・文化などは、自然の恵みと厳しさの上に成り立っています。当プログラムでは、その「当たり前」を大切にします。また、「今晩の夕食」から「人類の生き残り」(例:気候変動)まで、時間的・空間的な広がりのある議論を大切にします。
《教育内容》
地域課題の分析に必要な「人と自然」に関する知識や手法を幅広く身につけます。
(自然環境基礎論、生態系サービス基礎論、など)
目の前の「人と自然」を分析し、地域課題の解決策を考えるための力を身につけます。
(防災・減災と地理学、資源活用と環境共生、など)
地域協働プログラム
キーワード:コミュニティ/協働/ネットワーク/まちづくり
地域を多層的に捉え協働のまちづくりを学ぶ。
土地の上に自然、歴史、文化、交通網、町並み、景観などが幾層にも重なり合った複合的な空間が地域であり、住民は多様な職業に従事し、生産と消費、交換と交流を通して生活しています。そこに生じる課題と地域活性化に協働して取り組む人材を育成します。
プログラムの特色・教育目標
私たちのまちづくりが世界の地域づくりにつながっていく
地域の多層的構造と社会の構成要素を理解し、地域の特性を活かした産業と自治体の政策・計画を学び、住民の生活と生業を維持発展させる方策を学修します。地域の人々の暮らしを良くするために「ご近所づきあい」から「政府の総合政策」まで、あらゆる次元のまちづくりと地域づくりを多角的・多層的に学修します。
《教育内容》
都市計画や地理学の視点から、都市と地方の町並みや公共交通などを学びます。
(地域居住論、交通地理学、など)
地域のにぎわいと住民の元気を創出する方策を学びます。
(イベント経営論、スポーツ文化論、など)
共生社会プログラム
キーワード:多様性/社会的包摂/社会問題解決/異文化理解
多様な人々がありのままに暮らせる社会をつくる。
年齢、ジェンダー、セクシュアリティ、障害の有無、国籍、文化、宗教などさまざまな特性をもち、いろいろな生活様式で暮らしている多様な人々のニーズに耳を傾け、交流を促進し、誰もが生き生きと暮らせる地域づくりに取り組む人材を育成します。
プログラムの特色・教育目標
誰一人取り残さない地域づくりの理論と実践をまなぶ。
少子高齢化とグローバル化が進む社会背景とその実情、地域社会にもたらされる豊かさと課題を、グローバルな視野とローカルな視点の両面から理解し、さまざまな社会問題解決に挑戦し、多様なニーズをもつ住民の健康と幸福をめざす柔軟な発想と行動力をもつ人材を育成 します。
《教育内容》
地域住民の健康づくりや医療・福祉の政策について学びます。
(高齢者福祉論、障害学、など)
多様な人々とのコミュニケーションや地域の国際化を見すえた異文化理解を学びます。
(対人コミュニケーション演習、人類学的異文化理解、など)