8月8日,9日に,夏季Webキャンパスビジットのリアルタイム配信を行いました。ご参加いただいた皆様,ありがとうございました。多くのご質問もいただき,時間内に回答できなかったものもありましたので,以下に回答をまとめます。

Q.観光デザイン学類との違いは?
A.地域創造学類は観光だけではなく,防災・減災,ダム・河川政策,過疎問題,高齢者・子ども福祉,医療問題,雇用政策,まちづくり,交通,経済問題など,地域の様々な課題に広く取り組む学類です。観光を課題とすることもありますが,その場合も観光そのものを取り扱うのではなく,例えば自然環境保護と観光の関連,雇用と観光の関連などのように,「地域課題の中での観光」という視点で研究教育を行います。地域と関連した切り口をより多く持てるのが地域創造学類といえます。

Q.観光デザイン学類では卒業論文・卒業プロジェクトの2つから選べると聞きましたが,地域創造学類では卒業論文しか選べないのですか
A.地域創造学類では卒業研究と卒業論文が必修です。卒業研究の立案,実施,分析,まとめの一連の作業を経て卒業論文を執筆することで,課題発見力,企画力,実践力,分析力,文章構成力を養うことができます。この力を総合的に鍛えることができるのは各科目の中でも卒業研究・卒業論文だけといえ,社会に出てからも必ず役立つ力になります。

Q.地域創造学類は理系でも入学可能ですか?理系教科はどれくらいのレベルが求められますか?
A.入試では文系科目が得意な人,理系科目が得意な人のどちらも受験しやすいように,一般選抜試験において得点に国語型(国語傾斜)・数学型(数学傾斜)という傾斜配分が設けられています。入学後の授業では,専門科目で理系の知識を必要とする科目もありますが,多くは一般的な高校レベルの知識があれば良いと思われます。

Q.能登半島地震被害地域の復興に関わるような取り組みは行っていますか?
A.まず海岸線の変化や河川への影響などの自然環境について,学生とともにフィールドワークや実地調査を行っている教員がいます。また,避難所や被災した街並みについて,建築学や住居学の立場から復興を目指す取り組みを行っている教員もいます。またこれに関連して,北陸の他大学との連携で学生も参加できるプロジェクト実習や,人への寄り添い支援として聞き書きの指南を受けた上で被災者の話を聞くプロジェクト実習も立ち上げています。さらに被災地だけでなく,二次避難所での炊き出し参加や,障がい者の家族への聞き取り調査も実施しています。それ以外にも,学生が被災地で頻繁にボランティア活動をしています。


Q.プログラム選択と科目群の関連について,プログラム選択とフィールドワークについて
A.「地域課題科目群」の中に3つのプログラム(人と自然の共生プログラム,地域協働プログラム,共生社会プログラム)があります。学生はこのうち1つのプログラムに所属し,そのプログラムの中からゼミを1つ選択します。フィールドワークをやるかどうかはゼミにより異なりますので,ゼミ選択の際にしっかり確認してください。

ゼミ以外にも,授業で巡検,現地調査,見学,インターンシップなどを行う科目(選択科目)があります。

科目群ではもう一つ「地域創造科目群」があり,2つのプログラム(公共政策,地域マネジメント)があります。これはゼミとは関係なく,進路(将来像)に合わせて学んでおくべき科目を集めた科目群です。2つのプログラムから1つを選びます。

Q.学生の方に質問です。地域系分野を扱っている国公立大学はあまり多くないと思いますが,第2志望の大学はどのように決めましたか?同じ地域系分野でしたか,それとも別の分野でしたか?
A.自宅から近い大学という制約があったので第2志望は必ずしも同じ分野ではなかった,金沢大学に落ちたら浪人するつもりだった,地域系分野そのものではなくても近い分野(社会学)が学べる大学を希望していた,など,いろいろなパターンがあります。

Q.どのような留学制度がありますか?留学中の単位はどうなりますか?
A.派遣留学(交換留学),短期海外研修など,留学先や期間により様々な留学方法があります。

夏季・春季休業期間に参加する短期の海外研修なら単位に影響はありません。学期中に行く留学の場合は一般の授業の単位は取れませんが,留学先で修得した単位の一部を金沢大学の単位に読み替えることができる場合や,留学そのものが単位となる場合があります。

以下のウェブサイトをご参照ください。

https://www.kanazawa-u.ac.jp/global-network/

Q.大学でのテストや課題はどのような内容ですか?
A.レポート,筆記,プレゼンなど,科目により様々です。


Q.課外活動はどのように始めるのですか?
A.部活動,サークル,学生団体等に参加するには,自分の入りたい部や団体に参加の希望を出します。その団体に入っている先輩に連絡する,チラシなどに記載されている団体の連絡先にメール連絡する,勧誘されたときに入る,部室に直接行く,などの方法があります。

Q.学生の皆さんは大学からどのくらいの距離の場所に住むことが多いですか?
A.大学が山の上にありますので,山を下りた麓のエリアに住む学生が多いです。学生街になっており,多くのアパート・マンションや大型スーパーがあります。徒歩で30分程度,バスで10分程度の距離です。

Q.寮での生活はどんな感じですか?
A.複数の寮があり,立地や居住形態は様々です。以下のウェブサイトをご参照ください。

https://www.kanazawa-u.ac.jp/students/livelihood/residence

Q.就職先はどんなところが多いですか?
A.地域創造学類には地域貢献をしたいと考えている学生が多いので,就職先は地方公務員が約3割を占めています。それ以外は主に民間企業で,製造業,教育関係,マスメディア,金融保険業など様々です。