地域居住論研究室(白石英巨 講師)が、今夏に「東南アジアの地域と住まい調査」を実施しました。

バリ島の東にあるロンボク島バヤン村(インドネシア)では、現地の伝統的集落の保全と継承を目的とした「観光開発マスタープラン」の策定に向けて今年3月に実施した基礎調査の結果を地域住民に説明し、今後の集落の在り方について議論をしました(写真1, 2)。プノンペン(カンボジア)では、近年の経済発展により急変する町並みの調査(写真3)、住民の生活空間として活発に利用されている路地のコミュニティ調査(写真4)などを行い、シェムリアップ(カンボジア)では歴史的な環濠集落の調査やトンレ・サップ湖の超高床集落を視察しました(写真5)。その他にも各地を視察し、地域に順応した住まいや地域の在り方を考えました(写真6)。

地域創造学類では、国内に限らず海外のフィールドを対象とした調査・研究も活発に実施しています。日本と海外に共通する課題や特徴を知ること、それぞれの違いから互いに学ぶことも、日本と世界のまちづくりを考えるうえで大切です。

写真1 バヤン村でのワークショップの様子
写真2 バヤン村住民との交流
写真3 急激に変化するプノンペンの町並み
写真4 鉄道沿いの路地で交流する住民
写真5 トンレ・サップ湖の超高床集落
写真6 ソンボ団地(インドネシア・スラバヤ)の路地