4年間のあゆみ
選択したプログラムの科目の履修を通じて、バランスよく地域創造学を学びます。
演習科目でのきめ細かな少人数教育を基本に、現場での実践的な体験学習や実習を重視して、コミュニケーション力やコーディネーションの「協働の力」を育成します。
1年次:大学での学び方を理解し地域創造学への関心を高める
2年次:地域創造学の知識を蓄え地域課題への関心を深める
3年次:地域創造学の専門理論を学び地域を調査分析する技術を修得
4年次:自ら発見した地域課題に向かい合い修得した知識と技術を活かして解決策を提案
全国の「地域」系学部のさきがけ
すでにいくつかの国立大学に「地域」を名称に掲げる学部があります。しかし、大部分は教育学部のような既存組織を衣替えした経緯から、その目的や内容が必ずしも絞り切れていない場合もあります。これに対して金沢大学の「地域創造学類」は、一部の既存学部にとらわれることなく、多くの領域から関係教員を結集して組織されました。したがって本学の地域創造学類は、わが国の国立大学における初の本格的な「地域」系学部といえます。
金沢大学人間社会学域における位置づけ
法学や経済学、文学のように、伝統的な学問区分に従って、その一分野を中心に学ぶ場としては、金沢大学人間社会学域の場合、法学類や経済学類、人文学類などがあります。これに対して「地域創造学類」は特定の学問分野にこだわるのではなく、人間・社会に関わる多種多様な学問分野を横断的・学際的に学びながら、現代の様々な問題に総合的・応用的・実践的に取り組みます。
私たちが目指すのは、しなやかで折れない地域、
持続可能な社会、そしてグローバルな共生社会。
これからの日本のあり方を考えるとき、キーワードとなるのが「地域創造力」です。自然や文化・伝統など地域が持つ資源を活かしながら、地域が直面するさまざまな課題に対応すること。地域に新たな価値を見出して地域再生を実現すること。そうした地域づくりのリーダーを育成するのが、地域創造学類です。地域創造学は、地域に暮らす一人ひとりの幸福を探求する最先端の研究分野。本学類は、学問領域を越えた研究と、地域への実践的な関わりを重視したユニークなプログラムを充実させています。
卒業後の進路や就職先について
進路選択にあたっては、キャリア形成セミナーを開催しています。OB・OGの話は将来の具体的なイメージづくりの参考となります。また金沢大学では公務員試験対策に力を入れており、毎年大きな実績を上げています。もちろん民間企業やNPOなど、様々な分野に活躍の場があることも地域創造学類の特色です。大学院進学についても、金沢大学内で例をあげれば、人間社会環境研究科、自然科学研究科など、文系・理系にとらわれない進路があります。